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感染拡大中のミャンマー、インド、マレーシア等の諸外国への医療用酸素代替品の輸出について
2021年07月19日
インドの感染拡大を皮切りに医療用酸素の代替品として酸素濃縮器・酸素発生器の需要が急激に高まり、世界規模で酸素濃縮器・酸素発生器の欠品が続いています。
軍事クーデター後の混乱が続くミャンマーでは新型コロナの急拡大に歯止めがかからず、医療用酸素が大幅に不足し危機的な状況に陥り感染者と死亡者が急増しています。
現在はミャンマー向けの酸素発生器のお問合せが殺到しておりますが、弊社が手配した製品ではないインドやマレーシアへ輸出した製品が「動かない、酸素が出ない等のトラブルの相談」が急増しています。ミャンマーでも同様のトラブルが多発すると予想されます。
そもそも何故、海外から日本の商社へ酸素発生器の依頼があるのか?
世界規模で医療用酸素の代替品として酸素濃縮器が欠品状態であること以外の最大理由は、
●Made in japan、日本品質・日本基準(故障が少ない、信頼、安心、ブランド力)
※条件/医療機器レベル大型酸素発生器・流量5L又は10L・酸素濃度93%±3です。
しかし、流量5又は10L・酸素濃度93%±3日本製の大型酸素発生器は医療機器となり高額で価格が合いません。酸素発生器は精密機器で高い理由と安い理由があります。また即納には大きな理由があり、多数の比較検討から外れた製品の可能性が高く注意が必要です。弊社で現在販売している即納製品は3か月前の発注分となり一時期の劣悪なマスクで溢れた時期に似ています。
次の行動は、アリババ(中国工場)・ECサイトからの購入です。
●中国工場で検品チェック後に現地で第三者チェック含む)直送手配
●日本へ輸入し日本国内で検品チェック後に輸出手配
※楽天等ECサイトからの購入も同様
中国工場での検品チェックと日本国内チェックも大差ありません。
日本国内で動作確認のみでそのまま輸出した場合は、中国基準の中国製となりトラブルが多発しています。
現在、ここ数カ月で輸出手配した大手商社様からもインドやマレーシア向けのトラブルの相談を頂いております。特に小型(縦50cm未満)・卓上型は「雑貨扱い品で医療酸素の代替品とは程遠く」現場の混乱を避ける為に破棄をおすすめしています。
トラブル相談の7割が中国工場からの現地直送で、3割は日本に輸入し検品チェック後に輸出手配した製品です。
どちらも動作確認のみで酸素発生器のカバーを外し、内部のチェックやパーツ交換しておりませんので、動くか動かないか?酸素が出ているかいないか?傷の有無だけの簡易チェックでは単なる2重チェックと同じで中国基準となります。
もちろん中国製が全て駄目な訳ではありません。弊社は20年以上酸素発生器を取扱いしており、日本設計又は国内組み立てとなりますが中国メーカー3社とお取引しています。
現在、世界規模の新型コロナウィルス感染拡大でパニック的な状況で中国工場は過去最大の受注残で生産が追い付いておりません。弊社も急ぎのクライアントの要望で新たなメーカーを探す過程で6社から9機種サンプルを取り寄せましたが、やはり全く使い物になりませんでした。はっきり言えることは中国製の酸素発生器は過去類をみない程に品質が落ちています。
このような状況の中で新型コロナウィルス感染拡大による医療用酸素の代替品として命に係わる製品である酸素発生器を安易に輸出することは間違っておりせっかくの支援が仇になる可能性が高いと思われます。
弊社の流量5又は10L・酸素濃度93%±3の酸素発生器は、酸素発生器の外装や製品のベースは中国となりますが、弊社では国内の医療機器製造・メンテナンス工場にて製品を完成し「日本基準の酸素発生器」として販売又は輸出しています。
日本基準まで製品レベルを上げる為には、輸入後に医療機器製造・メンテナンス工場にて主要パーツ(ゼオライト(フランス製)、電磁弁、チューブ、センサー類、圧縮ポンプ)を組み込みし日本国内で完成、検品・動作確認テスト後に出荷します。
テスト時には、各流量時の酸素濃度測定・一定時間の酸素流量と酸素濃度の保持・騒音レベル・振動レベル・電磁波等の1日かけて最終チェックを行います。
国内は施設や医療関係、コロナ対策として法人や個人様向けとなります。
海外は主にインド、マレーシア、ミャンマーです。
弊社の提携工場は
- ISO13485
- 医療機器製造
- 医療機器製造販売
- 高度管理医療機器販売
- 医療機器修理業
- 台湾医療機器認証
- ベトナム医療機器認証
- インド医療機器認証
- 他、各国の医療機器認証
となります。
海外から日本に求められているのは「日本品質・日本基準の大型酸素発生器 流量5~10L・93%±3」です。
ミャンマーは主にマレーシア経由での輸送となります。船便の場合、主要5つの貿易港のうち3つが閉鎖されており、通関費用が3-4倍の状況で貿易環境が日々変化してますのでご注意ください。
即納在庫もございます。電圧等オーダーの場合、最低発注ロットは100台又は機種により200台となります。
納期は30-40日(7月19日現在) 1000台の場合 50-60日程度※日々状況は変わります。
お気軽にお問い合わせください。
(海外から依頼内容)インド・マレーシア・ミャンマー
- 大型酸素発生器(高さ50cm以上)
- 酸素濃度93%±3(90%以下不可)
- 酸素流量5L~10L(5L未満不可)
- 酸素濃度93%±3固定(5L時でも10L時も93%±3)
- 生成方式PSA方式(大型ゼオライト2基以上)
- ゼオライト縦長さ40cm以上
- ゼオライト交換可能(交換不要表示は不可)
- オイルレス圧縮ポンプ(冷却ファン付き)
- 大型の除湿冷却機能を有すること
- 連続稼働時間24時間以上
- 本体高さ50cm以上
- 重量30キロ未満
- ※薬事法上の医療機器ではなく健康機器に分類されるものに限定
(医療機器は輸出入時の規制が多く通関トラブルを避ける為。単価が高額である等) - ※製造工場が海外、国内問わずISO13485工場出荷、CEマーク、ROHS、PSE等
- ※流量/毎分5L-10L時に酸素濃度93%±3以上の性能を有する製品
- ※220-240V/50HZ又は100-110V/50・60HZ
- ※変圧器で降圧し利用
- ※アメリカ向けは120V(コンセントは2本、3本タイプ指定)
- ※2人以上で吸入可能な分配器及び吸入器をセットすること
- ※2箇所以上のフィルターを有する製品
- ※4輪キャスター付き及び持ち手があり移動可能
- ※ゼオライトを交換出来ない製品(使い捨て製品)は不可
- ※家庭用コンパクト・卓上タイプは如何なる製品であっても一切不可
(原付と長距離トラックを比べる様な物です。海外の仕様書には注意)
酸素発生器・酸素濃縮器は特殊な精密機器の為、通常取扱いしていない商社が海外又は国内の販売会社からの翻訳された製品仕様等の情報を鵜呑みにしてしまいトラブルが多発しています。
(例)製品仕様のトラブル例 ※表現、言い回しに注意
①酸素濃度93%、流量最大5L、連続運転24時間以上、コンパクトで持ち運び可
↓
酸素濃度93%は1~2Lまで、流量5Lの時には酸素濃度50%、タイマーが付いていない、小型家庭向け
↓
- 流量5L~10L時に酸素濃度93%を生成する性能が必要で医療現場では全く無意味な製品になります。
- 破棄や連続運転による故障が多数報告されています。
- 酸素発生器の能力はゼオライト・コンプレッサー・除湿冷却装置のサイズと性能に比例します。
- 「支援が無駄にならないよう医療用酸素の代替が目的の場合、ファーストセレクトでは必ず大型を選択」してください。
②ゼオライト交換不要、2年間ゼオライト交換不要
↓
交換不要ではなく交換ができない製品(使い捨て製品)又は販売会社がメンテナンスできない製品。
↓
- ゼオライトは酸素発生器の中で最も重要なパーツで消耗パーツです。
- 「湿気と熱」に弱く、長時間の連続運転によりモーターポンプも含めて劣化しすくなります。
- 長時間連続運転可能な製品には必ず大型(縦50cm以上)になり「大型の除湿&冷却機能と大型ゼオライト」を備えていますが、使用環境によっては「湿気と熱」により一瞬にして劣化します。劣化したゼオライトは元には戻りません。
- 加湿器の横で連続運転した場合、小型であれば数時間~数日、大型でも1か月も持ちません。
- 製品仕様にゼオライト交換不要の表示は「雑貨であること、交換できないことを意味」します。
当然命に係わる医療用酸素の代替品として酸素発生器では基準から外れますのでご注意下さい。