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インド輸出/新型コロナウイルス感染拡大による医療用酸素代替品(酸素発生器・酸素濃縮器)
2021年06月01日
インドにおける新型コロナウイルスの急激な感染拡大が続き首都ニューデリーではICU=集中治療室の空きがわずかとなり、特に医療用酸素が大幅に不足するなど危機的な状況に陥り各国が支援に乗り出しています。 医療用酸素の代替品として酸素濃縮器・酸素発生器の需要が急激に高まり、生産が追い付かず主要パーツであるゼオライト不足もあり、世界規模で酸素濃縮器・酸素発生器の欠品が続いています。 特に世界最大の生産国である中国での生産は国からの工場への大型発注(数万台単位)が続き一般の発注は受け付け出来ない状況です。また中国最大のゼオライト工場では品薄状態が続き価格も高騰しています。 新型コロナウイルス感染対策としての酸素発生器の条件は酸素流量5L~10L・酸素濃度93%以上の条件があることから一般家庭向けの5L以下の生産は完全に止まっており生産開始の目処がたっておりません。 弊社の中国及び日本国内の提携工場3社も同様で医療機器クラス大型5L・10L・93%以上の生産に集中しております。 5月初旬より酸素生成の主要パーツであるゼオライトの欠品により生産が止まっていましたが、5月20日よりフランスからゼオライトを入手出来ることとなり生産開始となりました。 電圧等オーダーの場合、最低発注ロットは100台又は機種により200台となります。 納期は約40日(6月1日現在) 1000台の場合 約60日 (インド政府、海外向け商社から依頼内容)- 酸素濃度93%±3(90%以下不可)
- 酸素流量5L~10L(5L未満不可)
- 酸素濃度固定(5L以下の場合、可変式不可)
- 生成方式PSA方式(大型ゼオライト2基以上)
- ゼオライト交換可能(交換不要表示は不可)
- 大型の除湿冷却機能を有すること
- 連続稼働時間12時間以上又は24時間以上
- 重量30キロ未満
- ※薬事法上の医療機器ではなく健康機器に分類されるものに限定
(医療機器は輸出入時の規制が多く1台単価が高額である等) - ※ISO13485工場、CEマーク、ROHS、PSE等
- ※流量/毎分5L-10L時に酸素濃度93%±3以上の性能を有する製品
- ※220-240V/50HZ又は100-110V/50・60HZ
- ※変圧器で降圧し利用
- ※アメリカ向けは120V(コンセントは2本、3本タイプ指定)
- ※2人以上で吸入可能な分配器及び吸入器をセットすること
- ※2箇所以上のフィルターを有する製品
- ※4輪キャスター付き及び持ち手があり移動可能
- ※ゼオライトを交換出来ない製品(使い捨て製品)は不可
- ※家庭用コンパクト・卓上タイプは一切不可
酸素発生器・酸素濃縮器は特殊な精密機器の為、通常取扱いしていない商社が 販売会社からの製品仕様等の情報を鵜呑みにしてしまいトラブルが多発しています。(例)製品仕様のトラブル例 ※表現、言い回しに注意①酸素濃度93%、流量最大5L、連続運転24時間以上、コンパクトで持ち運び可↓ 酸素濃度93%は1~2Lまで、流量5Lの時には酸素濃度50%、タイマーが付いていない、小型家庭向け ↓ - 流量5L~10L時に酸素濃度93%を生成する性能が必要で医療現場では全く無意味な製品になります。
- 破棄や連続運転による故障が多数報告されています。
- 酸素発生器の能力はゼオライト・コンプレッサー・除湿冷却装置のサイズと性能に比例します。
- 支援が無駄にならないよう医療用酸素の代替が目的の場合、ファーストセレクトでは必ず大型を選択してください。
②ゼオライト交換不要、2年間ゼオライト交換不要↓ 交換不要ではなく交換ができない製品(使い捨て製品)又は販売会社がメンテナンスできない製品。 ↓ - ゼオライトは酸素発生器の中で最も重要なパーツで消耗パーツです。
- 「湿気と熱」に弱く、長時間の連続運転によりモーターポンプも含めて劣化しすくなります。
- 長時間連続運転可能な製品には必ず大型になり「大型の除湿&冷却機能と大型ゼオライト」を備えていますが、使用環境によっては「湿気と熱」により一瞬にして劣化します。劣化したゼオライトは元には戻りません。
- 加湿器の横で連続運転した場合、小型であれば数時間~数日、大型でも1か月も持ちません。
- 製品仕様に交換不要の表示は高額な酸素発生器ではあり得ない表現となり、医療用酸素の代替品としては基準から外れますので注意が必要です。
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